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2023.08.31YouTube

【皮膚科医が解説】シミ治療後の経過とお家でのケア方法

シミ治療後の経過とアフターケアについて解説します。

Qスイッチルビーレーザーでのシミ取り治療後の経過の様子と、お家でのケア方法について詳しく解説したYouTube動画です。


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【目次】

・シミ治療後の経過とアフターケアの方法

・再照射が必要な場合

・まとめ

・あんどう歯科・美容皮フ科のシミ治療

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<シミ治療後の経過とアフターケア方法>

Qスイッチルビーレーザーは、メラニン色素に対して選択的に強く反応し、老人性しみやそばかすなどのしみを1回の治療で取ることのできるパワーが特徴です。
そのため治療後の肌のダメージは比較的大きく、このダメージをうまく管理することが、Qスイッチルビーレーザーによるしみ治療の成否に大きく関わるため、アフターケアがとても重要になります。

<シミのレーザー治療はアフターケアが重要!!>

しみのレーザー治療後のアフターケアの目的は以下の通りです。

  • レーザーによってダメージを受けた患部にさらなるダメージを与えないこと
  • 患部のダメージを最小限に留め、なるべく炎症後色素沈着(戻りシミ)を生じさせないこと
  • 出現した炎症後色素沈着(戻りシミ)を残さないようにすること
  • しみの再発を防ぐこと

アフターケアの方法について詳しく説明いたします。


治療後1〜2週間【かさぶたが取れるまで】

自然にはがれるまで、決してかさぶたをはがさないこと!

レーザー照射で熱ダメージを受けた患部は、軽いやけどの状態となっています。
レーザーのダメージは皮膚の表面に限定されるため、通常の治療経過においては、傷跡が残ることはありません。
しかし、治療後にさらなる無用なダメージが加わった場合、受けたダメージの程度によっては治療後色素沈着(戻りシミ)が強く出現したり、ひどい場合には傷あとを残してしまう可能性があり、これらを防ぐことが何よりも重要です。

<当院のシミ治療後のアフターケア>

治療直後より特殊なシールを貼付して、患部を外部の刺激から保護します。
シールは、基本的に貼り換えの必要はありません。 シールの粘着力は強く、なかなか簡単にはがれませんが、扱いが荒いとはががれてしまい、患部にダメージが加わってしまうこともあります。
シールが剥がれないよう、優しく洗顔やメイクなどをしてください。
10日〜2週間位の期間が過ぎましたら、シールを濡らした状態でそっとはがしてください。
このとき、かさぶたも一緒にはがれ落ちて、ピンク色の新しい皮膚になることが多いですが、かさぶたがついたままの状態の場合もあります。
かさぶたは無理にはがしたりしないで、自然に脱落するのを待ってください。顔の場合は長くても2週間以内で、通常は自然にはがれ落ちます。
皮膚の状態により、それより長引く傾向があります。


治療後1〜6ヶ月【かさぶたが取れた後】

治療後約2週間でかさぶたが取れてピンクの新しい皮膚になります。
その後、場合によっては、レーザー照射のダメージによる炎症後色素沈着(戻りシミ)が出ることがあります。
この色素沈着は、もともとあったしみとは全くの別物であり、か月をピークに濃くなり、それ以後徐々に薄くなります。
この色素沈着(戻りシミ)に対するケアがシミ治療の重要なポイントです。

<当院のシミ治療後のアフターケア>

一番大切なことは、刺激を避けることです。
特に擦る刺激(摩擦)と日焼けには注意が必要です。
色素沈着を気にするあまり、無意識のうちに触って擦ってしまうと治癒に悪影響を及ぼします。
擦る刺激は、微小な炎症を起こし、色素沈着を悪化させてしまいます。
外用薬を塗布する際も、強く塗ってしまうと刺激になりますので、優しく塗ってください。
当院の治療後色素沈着のケアとして、ハイドロキノントレチノインの使用をおすすめしております。
根気よく使用していただくと色素沈着がより早く薄くなっていきます。

ハイドロキノンとトレチノインは少量を患部に優しく乗せるように塗布してください。
色素沈着が消失するまでの期間は3〜6か月程度ですが、さまざまな要素により長引くこともあります。
炎症性色素沈着は自然消失するのが一般的な認識ですが、しみの部位では、色素沈着が自然消失しにくいことがあります。
炎症性色素沈着を起こしていない場合でも、3か月ほど外用薬を使用することをおすすめしています。
レーザー照射により、色素細胞は確実に活性化していますので、これを抑えることが、色素沈着やしみの再発を防ぐうえで重要だと考えています。
当院では、Qスイッチルビーレーザー治療後、2週間に一度の診察をお勧めしています。
外用薬が比較的不安定であり、効果を考えると、新しいものを処方する必要があるのと、患部の状態を診察して必要な処置と説明をするためです。


治療後6ヶ月〜【炎症後色素沈着(戻りシミ)が消えてから】

経過良好であり、治療後3〜4か月で色素沈着が消失したとしても、治療後6か月くらいまでは、患部は刺激に敏感な状態です。
紫外線や擦る刺激に注意してください。
大きなしみほど再発しやすい傾向があります。
大きなしみの治療の場合は、なるべく再発を防ぐために、治療後6か月を目安に外用薬を用いると良いです。


再照射が必要な場合

適切な設定で照射され、1週間前後でかさぶたが取れてピンク色もしくは肌色の皮膚になるような通常の経過において、Qスイッチルビーレーザーの再照射が必要になることは非常に少ないです。
色素沈着が長引いたとしても、アフターケアの継続で消失することが多いです。
ただし、1年を超えて色素沈着が残存する場合やなんらかの原因により真皮(皮膚の深い部分)に色素沈着が起きてしまった場合には、再照射が必要になる場合がありますので、心配な方はお気軽にご相談ください。


<まとめ>

  • かさぶたは無理にはがさない
  • 治療後の根気強いアフターケアが良い結果を得る近道

執筆:皮膚科医 安藤かおり


あんどう歯科・美容皮フ科のシミ治療

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