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2023.10.03歯科BLOG

歯医者のセラミック治療って?人気の理由と種類

歯医者のセラミック治療って?人気の理由と種類について解説

虫歯治療をする際、以前では治療した部分に金属を詰める方法が一般的でした。しかし、最近では虫歯治療の時のつめもの・かぶせものとして、天然の歯と変わらないくらいキレイな見た目と長持ちさせることができる「セラミック」を選択する方が増えてきています。また、見た目の美しさの向上を求め、虫歯治療のみならず矯正治療やホワイトニングを利用する方も増えてきています。

セラミックには、様々な種類があり、それぞれ特徴があります。そこて今回は、歯医者で行うセラミック治療について詳しく説明していきます。


【目次】

・セラミック治療の特徴

・ホワイトニングや矯正目的のセラミック治療

・セラミック治療の種類

・歯科医師から見たセラミック治療

・セラミック治療に関するよくある質問

・まとめ

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歯のセラミック治療の特徴

セラミック治療とは、虫歯治療など治療した部分に対して、つめもの・かぶせもので「美しく、丈夫で、歯に優しい」セラミックという素材を使用した治療のことです。

セラミックには透明感があり、歯の色に馴染みやすいという特徴があります。精巧なものであれば、本物の歯と見間違えてしまうこともあります。そのため、前歯など鏡を見たときに目立つ部分の治療にはセラミック治療をおすすめすることが多いです。

同様の歯科治療に使用される素材として、たとえば、コンポジットレジン(保険適応)を使用した場合、吸水性を持つ性質により着色や変色をしやすく、時間が経つにつれて劣化していきます。それに対しセラミックは丈夫で劣化しにくい素材です。また、表面がツルツルで着色や変色が起こりにくいため将来的に再治療のリスクが大幅に抑えられ、歯の寿命も保険治療と比較すると長くなる傾向があります。歯を大切にしたい、できるだけ再治療を避けたい方はセラミック治療がおすすめです。


ホワイトニングや矯正目的のセラミック治療

金属によるつめものやかぶせものを装着した後、銀歯が目立つのを気にされる方がいます。これに対しセラミックは天然歯に近い色と透明感のある審美性が特徴で、口を開けたときに治療跡が目立たずに済み、自然な美しい口元にすることが期待できます。
このように、本物の歯に近い綺麗な見た目で歯を治療できることから、ホワイトニングや矯正目的で利用する方も増えています。
また、セラミックは強度が高く、天然の歯と同じ硬さなので、過度な負担がかからなければ割れることはありません。さらに口内での親和性が高く、金属アレルギーの方でも安心して治療を受けられるのも良いところです。


セラミック治療の種類

セラミック治療には様々な種類があります。その中でも歯を白くするホワイトニングが目的の場合は、「ラミネートベニヤ」「オールセラミッククラウン」の2つの治療方法が一般的です。これらのセラミック治療の種類別に、特徴やそれぞれのメリット・デメリットを紹介していきます。

<ラミネートべニヤ>

ラミネートベニヤは歯の表側を薄く削り、透明度の高いセラミックを接着する治療です。
削る量が最小限に済み、歯にダメージを与えにくのが特徴です。施術期間が比較的短く、痛みが少ないので人気の高い治療です。主に前歯の審美治療に有効とされ、前歯を白くきれいにしたい方におすすめです。また、「すきっ歯」の改善など、歯の形を部分的に整えることも可能です。

【メリット】

  • 歯を削る量が少ない(歯の表面だけ:0.7〜1.0mm)
  • 確実に歯を白くできる
  • 歯の形やすきっ歯を改善することができる
  • 治療時間が短い

【デメリット】

  • 過度な力が加わると外れたり、割れたりすることがある
  • 噛み合わせや歯の状態により、治療を受けられないことがある

 

<オールセラミッククラウン>

オールセラミッククラウンとは、歯の周囲を削り、セラミックのみで作られた冠を被せる治療です。透明感が高く、歯の形や色まで天然の歯のように再現できます。表面は非常に滑らかで汚れがつきにくく、お手入れがしやすいのが特徴です。

【メリット】

  • 透明感があり見た目が美しい
  • 金属アレルギーでも使用可能
  • 汚れが付着しにくい
  • 年数が経っても変色しにくい
  • 歯ぐきの見た目への影響が少ない

【デメリット】

  • 強い衝撃を与えると割れる恐れがある
  • 歯を削る必要がある(歯全体:1.0〜1.5mm)

歯科医師から見たセラミック治療

かぶせ物を選ぶ際に、費用を抑えて保険治療でかぶせものをして、数年後に外れたり、虫歯で再治療をするケースは少なくありません。
かぶせ物の再治療では、まず、かぶせ物を一度壊してから、さらに虫歯除去するためより多くの歯を削ることになります。治療の期間を要する上に、歯の寿命をさらに減らすことになります。

歯は一度削ると元には戻りません。数年毎に保険のかぶせ物を繰返し治療するという方もいらっしゃいますが、治療の度にどんどん歯はなくなりますので、寿命が尽きるスピードを速めてしまいます。最終的には歯を抜き、部分入れ歯やインプラントなどの対応になっていくこともしばしばあります。
かぶせもの治療をする際、金銭面から見て、高額なイメージが強いセラミック治療は最初から選択肢から外してしまいがちですが、全身への影響や治療期間も踏まえ、長い人生を視野に充分に検討することをおおすすめします。


セラミック治療に関するよくある疑問・質問

セラミックについて、実際に患者様からよくいただく質問をまとめました。

Q:セラミックは割れやすい?

A:セラミックの材質は陶器ですから、つめものやかぶせものとして使用するのに強度を気にする方がいらっしゃいます。結論からいうと、セラミックの強度に問題はありません。金属である銀歯には劣りますが、歯と同じ硬さをもち充分な強度を誇っています。

Q:セラミック治療は痛くないの?

A:セラミック治療自体は、通常行うかぶせ物治療と同様、削った箇所に型取りや噛み合わせを確認してからセラミッククラウンをセットします。そのため、セラミックだからといって特に強い痛みを感じる心配はありません。(治療中や治療後に痛みを感じた場合は、すぐにかかりつけの歯医者さん相談してください。)

Q:セラミック治療はたくさん歯を削るの?

A:セラミックの材料は、衝撃によって割れやすいデメリットがあります。そのため、金属のかぶせものやつめものより、歯を少しだけ多く削る必要があります。多く削るといってもほんの僅かの違いで、量よりも削った後の歯の形が重要だったりします。ケースによっては、金属のかぶせものより、少ない削除量で治療する場合もあるので、一概にセラミック治療だからといって、多く歯を削るとは限りません。

Q:普通のホワイトニングとセラミックの違いは?

A:一般的にイメージされる歯科医院でのホワイトニングは、薬剤の漂白効果で歯自体の色素を分解することで白くしていく治療法です。歯の形は変えることはできませんが、歯を削らない分ダメージが少なく手軽な方法と言えます。ただし、オフィスホワイトニングは色戻りや変色がしやすいため、白い歯を維持するためには定期的にホワイトニングやメンテナンスが必要です。それに対して、セラミックは変色しないので、長く白いままの歯でいられます。また、セラミックは歯を白くすることに加え、歯並びなど気になる歯の形の修正や噛みあわせの改善といった機能回復を施すことが可能です。


まとめ

実際に納得できる仕上がりを手に入れるにはどの治療法が適しているのか特徴や違いを理解したうえで、選択することが大切です。もし歯を白くキレイにする上で、ホワイトニングとセラミック治療、どちらが良いか迷った場合は、特に以下のポイントに注意してみてください。

  • 形を綺麗にしたり、歯並びを治したいのか?
  • 歯を単純に白くしたいだけなのか?
  • 歯を削っても良いか?

不要に歯を削ってしまったり、目的の仕上がりとは程遠い結果となってしまったりして後悔しないよう、疑問や不安はしっかりとかかりつけの歯医者さんに相談しましょう。


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