歯科BLOG

2023.11.05歯科BLOG

知りたいことアレコレを歯医者さんに相談【子どもの歯磨き】

子どもの歯磨き

親御さんと子どもが一緒に歯の知識を深められるよう、知りたいアレコレを歯科医師に聞いてみました!

<記事監修>

歯科医師:安藤雄基(あんどう歯科・美容皮フ科)


Q .乳幼児の歯の生え方について教えてください。

A .生える順番や早さは個人差があるので、それほど気にしなくても大丈夫です。2〜3歳で上下20本が生えていれば良いでしょう。5〜6歳頃からまず、下の前歯が抜けてきて、永久歯、いわゆる6歳臼歯が生えてきます。その6歳臼歯は寿命まで一生使わないといけません。乳歯から口腔環境が、むし歯に影響すると言われています。

 

Q .指しゃぶりは歯並びに影響ありますか?

A .子どもの骨は柔らかく、指しゃぶりをするときに生じる、頬の圧によって上顎の骨を狭めてしまいます。また、指の力によって、上の前歯が前に倒れ、口呼吸を促してしまい、出っ歯、上顎前突や上下の歯が噛み合わなくなる開咬という不正咬合を引き起こします。お子さんにようって指しゃぶりをする要因はさまざまでありますので、環境を整えながら、なるべく早めに止めさせてあげると良いです。

 

Q .歯磨きを嫌がる子は、どうしたら良いでしょうか?

A .ガーゼで拭くことからスタートし、遊び感覚で歯ブラシを持つこと、毎日歯を磨くことに慣れさせることが大切です。仕上げ磨きまで習慣化できるよう頑張りましょう。歯磨き粉は、できればフッ素入りのものを使用しましょう。

 

Q .仕上げ磨きはいつまですれば良いのでしょうか?

A .仕上げ磨きはできるだけ長く続けてあげてください。せめて小学校高学年、永久歯が生え揃うまでしてあげられると良いと思います。仕上げ磨きは、大切なお子さんとコミュニケーションをとる貴重な時間です。歯を守るために一生懸命な姿を見せることで、歯を大事にする意識が自然と身につきますし、親子の良い愛情表現になります。仕上げ磨きは、お口の中をきれいにするだけでなく、他にもいろんな良い効果があります。普段、お忙しいと思いますが、1日一回、寝る前に必ず行うようにしましょう。

 

Q .乳幼児、歯科検診はどれくらいの頻度で受けた方が良いのでしょうか?

A .3〜6ヶ月に1回ほどが良いかもしれません。乳幼児期にすることは、予防処置がほとんどですが、歯医者さんに慣れてもらうことが大切です。歯医者さんデビューは、前歯は生えてくる6ヶ月頃がおすすめです。虫歯ができてしまったときにいきなり治療となると、歯医者さんが嫌いになって通院に苦労します。

歯磨きに悩む親御さんは、お口の予防のプロである歯科衛生士さんに相談できる良い機会です。歯と顎の成長を歯医者さんで診てもらい、将来起こりうる問題にすぐに対応できるよう定期的な検診をおすすめします。


あんどう歯科・美容皮フ科

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安藤雄基(歯科医師)

患者様、職員、地域の方々と治療という概念を超え、人生を豊かにしていく関わり方を持てるような歯科医師を目指しています。小児歯科に力を入れており、親御さんがかかえるお悩みを解決できるよう、お子さまと楽しくコミュニケーションを取りながら、診療を行なっています。大切なお子さまの成長を見ていく上で、心強いサポートができる歯科医師を目指しております。

<経歴>

平成25年3月愛知学院大学歯学部卒業

平成25年4月岐阜県立多治見病院研修医(歯科)

平成29年6月オレンジ歯科クリニック 勤務

令和 2年7月おしむら歯科・こども矯正歯科クリニック 勤務

令和5年4月名古屋市昭和区であんどう歯科・美容皮フ科を開業