正しいケアを知ればお口が快適に!【歯磨き編】
歯の健康を保つためには、正しいお口のケアの方法が欠かせませんよね。今回は歯磨き指導する際、患者様からよく質問されることをいくつか紹介いたします。皆さまにとって役に立つ情報があれば幸いです。
Q1:歯磨きって食後にすれば大丈夫?
A:朝起きてすぐの歯磨きも大事!
起床後の歯磨きで、お口の中で増えた細菌を減らすことが大切です。
起床後のお口の中は細菌が多く繁殖した状態なので、そのまま食事をするのはNGです。朝起きたらまずは歯を磨くことを週間にしましょう。その後は毎食後に歯磨きをするのが理想的です。
Q2:優しく磨いてって実際どのくらいのイメージ?
A:指に当てたとき歯ブラシの毛が開かない程度が理想的です。
「優しくブラッシング」がどれくらいかを簡単に知る方法
歯医者さんで指導される「優しく磨く」の目安としては、歯ブラシを指に当てたときに毛先が広がらない程度が良いです。ペンを持つときの持ち方で磨くと、力が入りにくく軽く磨くことができます。ブラッシング圧が強いと歯茎が下がる原因になる場合がありますので、注意が必要です。
Q3:食後に歯磨きができないときはどう対処すれば良いいの?
A:うがいをするかガムを噛んで対処しましょう。
食べカスが残ると虫歯や歯周病の原因になります。
食後に歯磨きができない場合はお口の中から食べカスを出すことが大切です。食後にうがいができるのであれば、うがいをしましょう。うがいができない場合は、キシリトールガムを噛んで唾液で流しましょう。
Q4:歯間ブラシとフロスは両方必要ですか?
A:両方必要です。
どちらか一方だけだと磨けない箇所が出てしまいます。
歯間ブラシは歯の根元の隙間を掃除するものです。一方、フロスは歯の隣同士が接している部分を掃除するものです。ともに毎食後の使用が理想ですが、大変ならせめて1日1回、寝る前に使用することをおすすめします。
Q5:歯磨き粉は泡立つ方が良いの?
A:良いと思います。泡立つと成分をお口の中に充満させる効果があります。
泡立ったから磨けていると勘違いしてはダメです。
<泡立つことのメリット>
- 成分をお口の中に行き渡らせる
- 爽快感がある
<泡立つことのデメリット>
- 泡立つことで磨けた気になる
泡立つことで満足してブラッシングを怠ったり、すぐに吐き出したりしてしまうデメリットがあります。しっかり歯を磨くことが大切なので、最低でも2分間はブラッシングするようにしましょう。
Q6:研磨剤入りの歯磨き粉を毎日使用しても大丈夫?
A:粒が大きいと歯を傷つけることもあります。
研磨剤入りの歯磨き粉を使用する際は、磨く回数をコントロールしましょう。
研磨剤の粒子が大きいとはの表面を傷つけてしまう場合があります。研磨剤入りの歯磨き粉を使用する場合は、毎回の使用ではなく、1日1回など回数を制限するのも一案です。
まとめ
毎日の習慣として、これらのポイントを守りながらお口のケアを行うことで、虫歯や歯周病の予防につながります。毎日の積み重ねが、素敵な笑顔と美しい口元を手に入れる鍵となります。ぜひ、お口の健康に対する意識を高めて、輝く笑顔で日々を過ごしましょう!
<記事監修>
安藤雄基(歯科医師)
<経歴>
平成25年3月愛知学院大学歯学部卒業
平成25年4月岐阜県立多治見病院研修医(歯科)
平成29年6月オレンジ歯科クリニック 勤務
令和 2年7月おしむら歯科・こども矯正歯科クリニック 勤務
令和5年4月名古屋市昭和区であんどう歯科・美容皮フ科を開業