セラミック矯正で前歯の歯並びと形をきれいにした症例
<ご相談内容>
- 前歯の歯並びをきれいにしたい
- 短期間で治療を終えたい
- 矯正治療ではなくセラミック治療で治したい
- 歯を小さくしたい
- ホワイトニングをしたい
<カウンセリング・診断結果>
- 上の前歯が斜めになっており(翼状捻転)、噛み合わせが深く下の前歯がほとんど見えていない状態
- 矯正治療を勧めましたが、短期間で治療を終えたい希望が強く、セラミック治療を選択
- 歯を小さくすることで出っ歯感をなくし、隣の歯の切端ラインを揃えることによって、口元の印象を良くすることを提案
- 今後ホワイトニングをすることを考え、少し明るめのトーンに仕上げる
<行ったご提案・治療内容>
前歯の2本のセラミック治療(被せ物)
<術後の経過・現在のご様子>
前歯2本をセラミック治療にて、歯並びと形態の改善を行いました。今回は、透明感のある質感にしたかったのでポーセレン焼付ジルコニアクラウンを選択しました。ジルコニアコーピングに陶材を盛り、焼き付けた物です。通常のジルコニアクラウンより、透明感がありツヤが出るのが特徴です。セラミック矯正で気を付けることは、歯のダメージを考慮し、削る量を最小限にすることです。私自身、歯を抜いたり歯の神経をとってまでセラミック矯正を勧めようと思っておりません。今回の場合は、歯の神経を保存できることを事前の検査で確認してから治療に挑みました。歯科技工士さんと連携をとりながら、歯を削る量やデザインを決め、患者様に確認をとりながら慎重に治療を進めました。ホワイトニングをよくされる方なので、色は少し明るめのトーンにしました。歯のサイズを大幅に小さくし、歯並びも改善することで出っ歯感を解消することができました。
<この治療のリスクについて>
- ホワイトニングしても白くならない
- 治療後しみたり、違和感がでることがある
- 過度な力がかかると割れたり脱離する可能性がある
- 就寝時、セラミックの被せ物の保護のためマウスピースの装着が必要
- 定期的に咬み合わせのチェックとメンテナンスが必要
年齢・性別:40代、女性
診療種別:自由診療
治療回数:3回
治療費総額の目安:240,000円(税別)
安藤雄基先生よりひとこと
今回は、セラミック矯正で歯並びの改善をした症例でした。患者様の要望に合わせて歯の形態やセラミックの素材を変えることで、完成度の高い治療が可能です。セラミック矯正の良いところは、短期間で治療が終わること以外に、形や色を自由自在に変えられることです。前歯を短くすることで出っ歯感をなくしたり、小さくすることで口元をスッキリとした印象にすることができます。魅力的な治療方法ではありますが、歯のダメージが大きいというデメリットがあります。セラミック矯正にご興味がある方、お気軽に当院までご相談ください。
<記事監修>
安藤雄基(歯科医師)
<経歴>
平成25年3月愛知学院大学歯学部卒業
平成25年4月岐阜県立多治見病院研修医(歯科)
平成29年6月オレンジ歯科クリニック 勤務
令和 2年7月おしむら歯科・こども矯正歯科クリニック 勤務
令和5年4月名古屋市昭和区であんどう歯科・美容皮フ科を開業