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マウスピース矯正は痛い?原因と対処法を徹底解説

歯並びを整えたいけれど、「マウスピース矯正って痛いの?」と不安を抱えていませんか?目立ちにくく、取り外しも可能なマウスピース矯正は人気ですが、装着初期や交換時の痛みについて心配する声も多く聞かれます。

本記事では、実際にマウスピース矯正では痛みがあるのか、いつ痛みやすいのかを時系列で解説しながら、痛みの原因とその対処法について解説します。また、ワイヤー矯正との痛みの違いにも触れ、これから矯正を始める方が安心して準備できるようサポートします。

マウスピース矯正では、痛みを感じるタイミングがある程度決まっています。多くの方が不安に感じるのは「いつ痛くなるのか」「どの程度痛むのか」という点です。ここでは、矯正中に痛みが出やすい代表的な3つのシーンについて解説します。

装着初日〜数日は痛みが出やすい

矯正を始めた直後は、歯が動き始める刺激により痛みを感じやすくなります。マウスピースは歯に圧力を加えるため、歯全体がじんわりと押されるような感覚が生じやすいのです。特に最初の1〜3日間は、鈍い痛みや違和感が集中しやすく、慣れるまでの間は食事や会話に支障を感じることもあります。しかし、通常は数日で痛みは軽減し、日常生活に適応できるようになります。

マウスピース交換直後に感じやすい圧痛

2週間ごとなど定期的にマウスピースを交換するたびに、新たな矯正力が加わります。この変化により、装着直後は再び痛みが出やすくなります。特に歯の移動量が多い頃は前歯などで強い圧痛を感じることがあります。これは歯が順調に動いている証拠でもあり、多くの場合2〜3日ほどで自然に落ち着きます。

長時間の装着による違和感や締め付け感

マウスピースは1日20〜22時間の装着が基本とされており、長時間つけていることでじわじわと締め付け感や違和感を覚えるケースもあります。とくに就寝中は無意識に歯ぎしりや食いしばりが起きやすく、朝起きたときに鈍い痛みを感じる方もいます。ただし、このような感覚は徐々に口腔内が慣れてくることで軽減され、矯正が順調に進んでいる証でもあります。

マウスピース矯正で痛みを感じる背景には、いくつかの明確な原因があります。ここでは、代表的な3つの要因について詳しく見ていきましょう。

歯の移動による自然な圧力

マウスピース矯正では、歯を少しずつ理想の位置へと動かすため、歯根や骨に継続的な圧力がかかります。この圧力が神経を刺激することで、特に矯正開始直後や新しいマウスピースに替えた直後に痛みを感じやすくなります。浮いたような感覚や噛みにくさ、押されるような鈍い痛みが起こるのは、歯がしっかり動いている証でもあり、多くの場合数日で落ち着きます。

アライナーのフィット感が強すぎる場合

マウスピースは精密に作られており、歯の表面にぴったりと密着します。そのフィット感が強すぎる場合、歯肉や粘膜との摩擦で痛みを感じることがあります。とくに装着初期や、歯並びに凹凸が多い方は、アライナーの角が当たって口内炎になることもあります。こうした場合は、医師に相談すればアライナーの端を調整してもらうことも可能です。

食いしばりや歯ぎしりによる影響

日中のストレスや就寝中の無意識の食いしばり、歯ぎしりなどが、マウスピースを通して歯に余計な力を加え、痛みを強める原因となることがあります。こうした癖がある人は、朝起きたときに歯に痛みや圧迫感を感じることもあります。痛みが強い場合は無理をせず歯科医師に相談し、マウスピースの調整やマウスガードの併用など、対策を検討することが大切です。

マウスピース矯正の痛みがどれくらいの期間続くのかは、多くの人にとって気になるポイントです。痛みの継続期間やその変化、注意が必要なケースについて詳しく解説します。

初回装着後の痛みは通常2〜3日で落ち着く

矯正開始直後に感じる痛みは、歯が動き始めたことによる正常な反応で、多くの場合2〜3日以内に治まります。1回目のマウスピース装着時は特に圧力に敏感になりやすく、食事中に噛むと痛みを感じたり、歯が浮いたように感じることもあります。2回目以降の交換時にも似たような痛みが出ることがありますが、初回ほど強くなく、徐々に身体が慣れていくため心配はいりません。

矯正期間中も痛みの波はある

矯正が進行するにつれて、歯の移動量やアライナーの変更タイミングに応じて痛みの強さに波があります。たとえば大きな歯の動きが求められる工程では、一時的に痛みが強まることもありますが、それも通常は数日で軽減します。個人差はあるものの、治療が後半に差し掛かると歯や骨の反応も安定し、痛みを感じにくくなる傾向があります。

痛みが強い・長引く場合の注意点

通常の範囲を超えて、1週間以上強い痛みが続く場合や、睡眠や食事に支障が出るほどの場合は、異常のサインかもしれません。アライナーの不適合や、過度な圧力が一部の歯に集中しているなどの問題が考えられます。我慢せず歯科医師に相談することで、適切な調整や対処が可能です。安心して治療を続けるためにも、不安を感じた時点で早めの確認をおすすめします。

痛みが不安で矯正をためらう方も少なくありませんが、ちょっとしたセルフケアや意識の工夫で痛みを和らげることは十分可能です。ここでは、日常生活の中で実践できる具体的な方法を紹介します。

痛み止めを使うタイミングと注意点

マウスピース矯正中に痛みが強く出たときは、市販の鎮痛剤を服用することで一時的な緩和が可能です。とくにアライナーの交換直後や夜間の就寝前は、痛みが集中しやすいため、タイミングを見て使用するのが効果的です。ただし、鎮痛剤の常用は避け、医師からの指示がある場合を除き、最小限にとどめるようにしましょう。体調や薬の種類によっても異なるため、自己判断せず慎重に取り入れることが大切です。

アライナーの正しい装着方法

アライナーを正確に装着できていないと、歯に不均等な圧力がかかり、痛みを引き起こす原因になります。アライナーが浮いていたり傾いていたりしないか、装着時にしっかりと確認しましょう。チューイーと呼ばれる専用の補助具を使えば、アライナーを正しい位置に押し込むことができ、圧力が均等にかかります。また、装着前に指でアライナーを少し温めると、歯への馴染みが良くなり、痛みも軽減しやすくなります。

歯に優しい食生活と過ごし方の工夫

矯正中の痛みを悪化させないためには、日常の食事や過ごし方にも注意が必要です。硬い食べ物やキャラメル、ガムのような粘着性の高い食品は避け、歯に優しいやわらかい食材を選ぶことが痛みの予防につながります。また、水分補給をこまめに行い、口内を乾燥させないこともポイントです。清潔な口内環境を保つことが炎症や不快感の予防にもなり、結果として痛みを和らげることにつながります。

マウスピース矯正とワイヤー矯正では、痛みの種類や感じるタイミングが異なります。それぞれの特徴を知って、自分に合った矯正方法を見極める参考にしてください。

痛みの出方・部位の違い

マウスピース矯正では、歯の動きにともなう圧痛が中心で、歯が浮くような感覚や軽い締めつけを感じることが多いです。一方で、ワイヤー矯正はブラケットやワイヤーが口内の粘膜に直接当たるため、口内炎や擦り傷による鋭い痛みが起こりやすくなります。また、ワイヤーの調整時には強い引っ張りを感じることもあり、痛みの質としては鋭く刺すような痛みになることが多いのが特徴です。

痛みによる日常生活への影響の差

マウスピース矯正は取り外しが可能なため、食事や歯磨きの際に痛みを感じにくく、生活リズムを大きく崩す心配が少ないです。反対に、ワイヤー矯正は常に器具が装着されているため、食事制限や口内ケアの難しさ、喋りにくさなどによってストレスを感じる人もいます。日常生活における痛みの負担は、マウスピース矯正のほうが軽いと感じる人が多い傾向にあります。

どちらが自分に合っているか判断するポイント

痛みに対する感受性や生活スタイル、治療への優先順位によって適した矯正方法は異なります。例えば、短期間で確実に動かしたい場合や複雑な歯並びの矯正が必要な場合は、ワイヤー矯正の方が適していることもあります。一方、見た目の自然さや取り外しの自由度を重視し、痛みに対する心理的な負担を避けたい場合は、マウスピース矯正が向いているといえるでしょう。医師とよく相談し、自分にとって無理のない治療法を選ぶことが重要です。

マウスピース矯正は、装着初期や交換時に痛みを感じることがあるものの、多くは一時的で軽度なものです。原因や対処法を知り、正しいケアを行えば、痛みを最小限に抑えることができます。また、ワイヤー矯正に比べて日常生活への影響が少ない点も大きなメリットです。不安がある場合は、自己判断せず歯科医に相談しながら、前向きに治療を進めていきましょう。快適な矯正生活を送るために、痛みとうまく付き合う意識が大切です。

あんどう歯科・美容皮フ科のマウスピース矯正について

<記事監修>

安藤雄基(歯科医師)

あんどう歯科・美容皮フ科

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