前歯6本のセラミック治療|種類別の費用と寿命を比較 - 名古屋市昭和区の歯科・小児歯科・矯正歯科|あんどう歯科・美容皮フ科

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前歯6本のセラミック治療|種類別の費用と寿命を比較

前歯6本のセラミック治療とは?メリットと特徴

前歯6本のセラミック治療は、上の前歯を美しく整えるための審美歯科治療です。笑った時に見える前歯を白く美しく整えることで、第一印象が大きく変わります。

セラミック治療は、天然歯の色調や光沢、透明感を忠実に再現できるため、前歯の審美治療に最適なのです。

私が歯科医師として多くの患者さんを診てきた経験から言えるのは、前歯の見た目が変わるだけで、人生が変わるケースも少なくないということ。自信を持って笑えるようになることで、社会生活や対人関係が大きく改善することもあります。

セラミック治療の最大の特徴は、金属を使わない「メタルフリー」であること。金属アレルギーの心配がなく、経年劣化による変色もほとんどありません。また、セラミックは表面がツルツルしているため、汚れが付きにくく、自然な透明感を持っています。

前歯6本のセラミック治療は、以下のようなケースに適しています。

  • 前歯の変色が気になる
  • 歯並びを短期間で改善したい
  • すきっ歯や出っ歯を治したい
  • 歯の形や大きさを整えたい
  • 銀歯を白い歯に変えたい

ただし、すべての方に適しているわけではありません。歯ぎしりや食いしばりが強い方は、セラミックが割れるリスクがあるため、事前に歯科医師との相談が必要です。

前歯6本のセラミック治療の種類と費用比較

前歯のセラミック治療には、いくつかの種類があります。それぞれ特徴や費用が異なるので、自分に合ったものを選ぶことが大切です。

セラミック治療の費用は歯科医院によって異なりますが、一般的な相場をご紹介します。前歯6本全体の費用は、選ぶ素材や治療法によって30万円から100万円以上と幅があります。

オールセラミック

オールセラミックは、セラミックの代名詞とも言える素材です。歯科材料の中で最も天然歯に近い見た目を持ち、透明感まで再現できます。

一本あたりの費用相場は10万円〜20万円。前歯6本では60万円〜120万円程度になります。

透明感があり、審美性に最も優れていますが、極端に強い衝撃が加わると割れることがあります。歯ぎしりや食いしばりがある方には、他の選択肢も検討した方が良いでしょう。

ジルコニア

ジルコニアは「人工ダイヤモンド」とも呼ばれる、非常に硬い素材です。金属に匹敵する強度を持ちながら、白い色調を実現できます。

一本あたりの費用相場は10万円〜15万円。前歯6本では60万円〜90万円程度です。

高い強度が特徴で、歯ぎしりや食いしばりがある方にも適していますが、透明度はオールセラミックに劣ります。最近では審美性を向上させた「オールセラミックジルコニア」も登場しており、強度と審美性を両立させています。

ハイブリッドセラミック

ハイブリッドセラミックは、セラミックと歯科用プラスチック(レジン)を混ぜ合わせた素材です。

一本あたりの費用相場は5万円〜10万円。前歯6本では30万円〜60万円程度になります。

費用を抑えたセラミック治療を希望される方に適していますが、経年的な摩耗や変色、プラークの付着は避けられません。

ラミネートベニア

ラミネートベニアは、歯の表面に薄いセラミックを貼り付ける治療法です。歯を削る量が少なく、神経を残せるメリットがあります。

一本あたりの費用相場は10万円〜16万円。前歯6本では60万円〜96万円程度です。

歯の形態や色を改善したい場合に適していますが、すでに大きな詰め物や被せ物がある歯には向いていません。

どの素材が最適かは、患者さんの口腔内の状態や希望によって異なります。当院では、カウンセリングを通じて一人ひとりに合った治療法をご提案しています。

セラミック治療の寿命と長持ちさせるポイント

「セラミックは一生使えますか?」とよく質問を受けます。結論から言うと、セラミックも人工物である以上、永久に使えるわけではありません。

しかし、適切なケアを行えば、保険診療の銀歯(約5〜7年)に比べて、はるかに長持ちします。

種類別の平均寿命

セラミックの種類によって、寿命は異なります。一般的な平均寿命は以下の通りです。

  • オールセラミック:10〜15年
  • ジルコニア:10〜15年以上
  • ハイブリッドセラミック:5〜7年
  • ラミネートベニア:7〜10年

これはあくまで平均的な目安であり、お口の状態やケアの仕方によって大きく変わります。中には20年以上問題なく使用されている方もいらっしゃいます。

セラミックが長持ちする理由は主に2つあります。

1つ目は、汚れがつきにくく虫歯になりづらいこと。セラミックは表面がツルツルにコーティングされているため、汚れが付着しにくいのです。

2つ目は、精度が高いこと。セラミックの詰め物や被せ物は、変形の少ない型取り材料や高品質な接着剤を使用するため、歯との隙間が少なく、二次虫歯のリスクが低減されます。

セラミックを長持ちさせるポイント

せっかく高額な費用をかけてセラミック治療をするなら、できるだけ長く使いたいですよね。そのためのポイントを3つご紹介します。

1つ目は、日々の口腔ケアです。セラミックは虫歯になりませんが、セラミックと歯の境目から虫歯になることがあります。毎日の丁寧な歯磨きとフロスや歯間ブラシの使用が大切です。

2つ目は、歯ぎしりや食いしばりへの対策です。セラミックは強度の高い素材ですが、強い衝撃が加わると割れたり欠けたりすることがあります。夜間の歯ぎしりがある方は、就寝時にマウスピースを装着することをおすすめします。

3つ目は、定期的な検診です。3〜6ヶ月に一度、歯科医院でメンテナンスを受けることで、セラミックの状態や噛み合わせをチェックし、問題を早期に発見・対処できます。

これらのポイントを守ることで、セラミックの寿命を最大限に延ばすことができます。

前歯6本のセラミック治療の流れと期間

セラミック治療は、どのような流れで進むのでしょうか?一般的な治療の流れと期間をご説明します。

治療は通常、3〜5回の通院で完了します。全体の治療期間は約1〜2ヶ月が目安です。

1. カウンセリング・検査

まずは現在の口腔内の状態を詳しく検査し、患者さんの希望をヒアリングします。レントゲン撮影や口腔内写真の撮影も行います。

ここで重要なのは、患者さんの希望と実現可能な治療内容をすり合わせること。理想の歯の色や形、治療にかけられる予算などを相談します。

2. 治療計画の立案

検査結果をもとに、最適な治療計画を立てます。セラミックの種類や色、形状などを決定し、費用や治療期間の説明を行います。

必要に応じて、模型を作成したり、コンピューターシミュレーションで治療後のイメージを確認したりすることもあります。

3. 歯の形成(削る)

セラミックを装着するために、歯を適切な形に削ります。削る量は治療法によって異なり、ラミネートベニアなら0.3〜0.7mm程度、クラウンならもう少し多くなります。

この時、必要に応じて麻酔を使用するので、痛みはほとんど感じません。形成後は、型取りを行い、技工所にセラミックの制作を依頼します。

4. 仮歯の装着

セラミックが完成するまでの間、仮歯を装着します。これにより、見た目や噛み合わせに問題がないか確認できます。

仮歯の段階で不具合があれば調整し、最終的なセラミックに反映させることができます。

5. セラミックの装着

完成したセラミックを装着します。色や形、噛み合わせなどを確認し、必要に応じて微調整を行います。

最後に専用の接着剤でしっかりと固定して治療完了です。

当院では、治療後も定期的なメンテナンスをご案内し、セラミックを長持ちさせるためのサポートを行っています。

セラミック治療と歯科矯正の比較

前歯の歯並びを改善する方法として、セラミック治療と歯科矯正があります。どちらが自分に合っているのか、比較してみましょう。

治療期間

セラミック治療は約1〜2ヶ月で完了するのに対し、歯科矯正は1〜3年程度かかります。短期間で結果を得たい場合は、セラミック治療が有利です。

治療内容

セラミック治療は歯を削って被せ物をする治療法で、歯の位置は動かしません。一方、歯科矯正は歯を少しずつ動かして歯並びを整えます。

セラミック治療は見た目の改善が主な目的ですが、歯科矯正は噛み合わせの改善も同時に行えます。

適応症例

軽度の出っ歯やすきっ歯など、見た目が気になる程度であればセラミック治療で対応可能です。しかし、骨格的な問題や重度の歯並びの乱れがある場合は、歯科矯正が適しています。

また、前歯に虫歯や変色がある場合は、セラミック治療が効果的です。

費用

セラミック治療は前歯6本で30万円〜100万円程度。歯科矯正は50万円〜100万円程度かかります。一概にどちらが安いとは言えませんが、治療期間の短さを考えるとセラミック治療のほうがコスパが良いと感じる方もいらっしゃいます。

どちらの治療法が最適かは、口腔内の状態や希望する結果、ライフスタイルによって異なります。当院では、両方の治療法に精通した歯科医師が、一人ひとりに合った治療法をご提案しています。

まとめ:前歯6本のセラミック治療で美しい笑顔を手に入れよう

前歯6本のセラミック治療は、短期間で美しい歯並びと白い歯を手に入れられる優れた治療法です。

オールセラミック、ジルコニア、ハイブリッドセラミック、ラミネートベニアなど、さまざまな種類があり、それぞれに特徴と費用が異なります。自分の口腔内の状態や希望、予算に合わせて最適な選択をすることが大切です。

セラミックの寿命は平均10〜15年程度ですが、適切なケアを行うことでより長く使用することができます。日々の丁寧な歯磨き、歯ぎしり対策、定期的な検診が長持ちのポイントです。

セラミック治療を検討されている方は、まずは歯科医院でのカウンセリングをおすすめします。専門家の意見を聞きながら、自分に合った治療法を選びましょう。

あんどう歯科・美容皮フ科では、最新の設備と技術で、患者さん一人ひとりに合ったセラミック治療をご提供しています。美しい笑顔を手に入れたい方は、ぜひ一度ご相談ください。

詳細はこちら:あんどう歯科・美容皮フ科

記事監修>

安藤雄基(歯科医師)

あんどう歯科・美容皮フ科

〒466-0014

愛知県名古屋市昭和区東畑町1丁目40−9

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平成25年3月 愛知学院大学歯学部卒業

平成25年4月 岐阜県立多治見病院研修医(歯科)

平成27年6月 東海市 小島歯科室 勤務

平成29年6月 名古屋市緑区 オレンジ歯科クリニック 勤務

令和 2年7月 名古屋市中川区 おしむら歯科・こども矯正歯科クリニック 勤務