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子どもの矯正って必要?小児矯正の必要性を解説
子供の矯正って必要なの?小児矯正の必要性を詳しく解説します。
「子どもの矯正って意味があるの?」
「小児矯正の必要性がわからない」
「子どもにうちから歯並びを良くしてあげたい」と思う一方で、「本当に意味があるのか?」と疑問に思うことってあると思います。
結論を言いますと、小児矯正が必要な子もいれば、必要でない子もいらっしゃいます。
小児矯正の必要性を見極めて、子どもの綺麗な歯並びを目指しましょう。
目次:小児矯正の必要性について
「子どもの矯正は意味がない」とおしゃられる方もいますが、歯並びや滑舌が気になる場合は、早期の治療をおすすめします。
小児矯正は永久歯が生え揃う前(6歳ごろ)からスタートし、14歳ごろまでの治療です。その期間でしかできない治療もあるため、時期を逃すと正常なお顔の成長が望めず、より歯並びを悪くする結果に繋がります。
小児矯正を早めに始めた方がいい症例
<反対咬合>
反対咬合とは、下の歯が上の歯よりも前方に出ている噛み合わせのことです。
受け口とも呼びます。
反対咬合は、下顎の成長が過度であることや上顎の成長が不十分であること、もしくは上の歯が後ろに傾斜していることや前歯が前方に突出していることが原因となっていることが多いです。
また、幼少期の指しゃぶりや口呼吸といった悪習慣が原因になっていることもあります。
反対咬合を放置すると、歯を支える顎の骨へ負担がかかりやすい状態であるため、歯がぐらついてしまうことがあります。
将来的に、骨格性下顎前突という症例へ進行し、外科矯正治療が必要となる可能性もあるので注意が必要です。
<萌出不全>
「萌出不全(ほうしゅつふぜん)」とは、歯の生え変わり時期が大幅に遅れることです。
歯茎の中に永久歯が埋まった状態のまま、生えてこないことを「埋伏歯(まいふくし)」と言います。
萌出不全の原因はさまざまで、歯や骨に異常がある場合や全身の健康状態による影響も考えられます。
萌出不全を放置すると、将来的に歯並びが悪くなったり、埋没している歯と顎の骨が癒着してしまう「骨性癒着(こつせいゆちゃく)」になる可能性が高くなります。
<開咬>
開咬(かいこう)とは、歯を噛み合わせたときに、上下の前歯に隙間が開いてしまう状態です。
開咬の原因は、幼少期の指しゃぶりや舌突出癖によることが多いです。
開咬を放置すると、お顔が縦長に成長し口元がだらしなく見えたり、発音に支障をきたしたりする場合があります。
<上顎前突>
上顎前突(じょうがくぜんとつ)とは、上の歯が前に突出している噛み合わせのことです。
「出っ歯」と呼ばれることもあります。
下顎が小さい場合と、前歯だけが前方に突出している場合があります。
上顎前突を放置すると、口が閉じにくいため口呼吸でドライマウスになり、虫歯や歯周病のリスクが高まります。また、転んで前歯を打つことが多く、運が悪いと歯を折ってしまうこともあります。
<前歯がガタガタ>
前歯がガタガタのことを「叢生(そうせい)」といいます。
上顎もしくは下顎の骨が小さいことが原因のことが多いです。そのまま放置すると次に生えてくる永久歯に悪影響を及ぼしたり、うまく歯を磨くことができず、虫歯や歯周病になる可能性が高くなります。また、顎が小さいと舌を正しい位置に置けないため口呼吸を誘発し、お顔の成長に悪い影響を与える可能性があります。
<交叉咬合>
交叉咬合(こうさこうごう)とは、上下の歯がどこかで交叉しており、下の歯列が突出している噛み合わせのことです。
クロスバイトとも呼びます。
上顎が小さいことや、下顎の形が変形していることが原因になっていることが多いです。
交叉咬合を放置すると、顔の歪みや顎関節症になる恐れがあります。
上記の症例に該当する場合は、小児矯正を提供する歯医者へ相談しましょう。
矯正治療は大きく2つ
乳歯から永久歯に生え変わる時期に異常が見られた場合も小児矯正を検討しましょう。
乳歯から永久歯に生え変わる時期におこなう治療を「一期治療」、永久歯が生え揃ってからおこなう治療を「二期治療」と呼びます。
それぞれ治療の目的が違うため、目的に合わせて治療をする必要があります。
- 一期治療の目的 お顔の骨の成長のコントロール
- 二期治療の目的 歯並びや噛み合わせの改善
生え変わるタイミングで顎骨を中心に骨格的な問題がある場合は、一期治療を推奨しています。
骨格に問題がある不正咬合の場合、顎骨の成長が終了してから矯正治療をしても、治療が困難となる可能性があるからです。顎骨の成長が終わるのは、女性は16歳ごろ、男性は18歳ごろといわれています。
成長期に骨格を矯正したほうが、将来的な影響を最小限に抑えられます。
永久歯が生え揃った時期の矯正
永久歯が生え揃った時期になると、二期治療を進められます。
二期治療は、ワイヤーやマウスピースなどの矯正装置を用いて、歯並びや噛み合わせを改善していく段階です。
歯並びは完成された時期ですが、顎骨はやわらかく比較的矯正をしやすい時期です。
中学生の思春期にあたる時期にはあるので、矯正装置に抵抗を示す方もいますが、ホワイトワイヤーや透明なマウスピースを使えば、周囲から目立つこともありません。
本格的に歯を動かしていくには最適な時期になるので、矯正を始める方も多いです。
<まとめ>
「小児矯正は意味ない」と感じている方もいらっしゃいますが、早期に治療を進めることで、矯正による効果を実感しやすくなります。
小児矯正が意味ないと感じる場合の多くは、歯を動かしたあとの保定期間を疎かにしたことによって起こる「後戻り」が原因です。
保定期間中のメンテナンス不足によって、動かした歯が元の位置に戻ってしまい、効果を実感できないケースがあります。
また、以下の症例は早期に小児矯正を始めた方がいい例です。
- 反対咬合
- 交叉咬合
- 萌出不全
- 開咬(かいこう)
- 上顎前突
- 前歯がガタガタ
子どもの成長期に矯正治療を始めた方が歯も動きやすいので、早期に矯正治療を始めることを推奨します。
◇アクセス
あんどう歯科・美容皮フ科
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