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矯正治療の種類と選び方|費用・期間・メリットを徹底解説

「歯並びを整えたいけれど、どの矯正方法を選べばいいのかわからない…」「矯正治療は高額で時間もかかると聞くけれど、本当に自分に必要?」そんな悩みを抱えていませんか? 矯正治療にはさまざまな種類があり、目的やライフスタイルに応じた選択が重要です。ワイヤー矯正やマウスピース矯正、部分矯正など、それぞれにメリット・デメリットがあるため、適切な方法を選ばなければ思わぬ後悔につながることも。

この記事では、矯正治療の種類や特徴、費用、期間、選び方を徹底解説します。あなたに最適な矯正方法を見つけ、理想の歯並びを手に入れるための第一歩を踏み出しましょう。

矯正治療(歯列矯正)とは、歯並びや噛み合わせを整えるための歯科治療です。また、噛み合わせを整えることで、全身の健康維持にもつながると考えられています。詳しくは、以下を見てみましょう。

矯正治療の目的

矯正治療の主な目的は、歯並びと噛み合わせを整え、審美性と機能性を回復させることです。 歯並びが悪いと、食べ物をしっかり噛むことができず、消化不良や胃腸への負担につながることがあります。また、発音が不明瞭になったり、歯磨きがしにくく、虫歯や歯周病のリスクが高まったりすることもあります。矯正治療は、これらの問題を解決し、全身の健康維持にもつながります。

矯正が必要なケース

矯正治療が必要となるケースはさまざまです。たとえば、歯が重なり合って生えている叢生(そうせい)、出っ歯と呼ばれる上顎前突(じょうがくぜんとつ)、受け口と呼ばれる下顎前突(かがくぜんとつ)、上下の歯が噛み合わない開咬(かいこう)などがあります。見た目の問題だけでなく、噛み合わせの乱れによる顎関節症や肩こり、頭痛などの不調が出ることもあるため、早めに相談するのがおすすめです。

矯正治療には、大きく分けて「固定式矯正装置」「取り外し式矯正装置」「機能的矯正装置」の3つの種類があります。ここからは、それぞれの特徴を紹介します。

固定式矯正装置(ブラケット矯正)

固定式矯正装置は、歯の表面にブラケットと呼ばれる装置を接着し、ワイヤーを通して歯を動かす、最も一般的な矯正方法です。主に3つの矯正装置が用いられます。

メタルブラケット

メタルブラケットは、金属製のブラケットを使用する、最も歴史のある矯正方法です。強度が高く、さまざまな症例に対応できるのが特徴です。費用が比較的安価である一方、金属色が目立つというデメリットがあります。しかし、最近では小型化が進み、以前ほど目立たなくなってきています。

セラミックブラケット

セラミックブラケットは、歯の色に近い白色や透明のセラミック素材で作られたブラケットを使用します。メタルブラケットに比べて目立ちにくく、審美性に優れているのが特徴です。金属アレルギーの心配もありません。ただし、メタルブラケットよりも費用が高くなる傾向があり、強度もやや劣ります。

舌側矯正(リンガルブラケット)

舌側矯正は、歯の裏側にブラケットを装着する方法です。表側からは装置が全く見えないため、周囲に気づかれずに矯正治療を行いたい方におすすめです。しかし、他の矯正方法に比べて費用が高額で、発音に影響が出たり、舌に違和感が生じたりすることがあります。また、対応できる歯科医院が限られています。

取り外し式矯正装置

取り外し式矯正装置は、患者さん自身で装置の着脱ができる矯正方法です。

マウスピース矯正(インビザラインなど)

マウスピース矯正は、透明なマウスピース型の装置を使って歯を動かす方法です。薄くて透明なため、装着していてもほとんど目立ちません。食事や歯磨きの際は取り外せるので、衛生的で、普段通りの生活を送ることができます。ただし、適応できる症例が限られており、重度の不正咬合には対応できない場合があります。最近ではマウスピース矯正を希望する方が増えていますので、詳しく知りたい方はクリニックへご相談ください。

部分矯正

部分矯正は、気になる部分の歯並びだけを整える矯正方法です。前歯だけ、または奥歯だけなど、特定の歯を動かすことで、全体のバランスを整えます。全体矯正に比べて治療期間が短く、費用も抑えられるのがメリットです。しかし、適応できる症例は限られており、噛み合わせ全体の問題は解決できません。

機能的矯正装置

機能的矯正装置は、顎の成長や筋肉の働きを利用して、歯並びや噛み合わせを改善する装置です。

床矯正

床矯正は、取り外し式の装置で、主に成長期の子供の顎の成長を促進したり、歯列を広げたりするために使用されます。顎の骨が柔らかい成長期に行うことで、より効果を発揮します。装置は、主に夜間就寝時に装着します。

ヘッドギア

ヘッドギアは、頭部に装着する装置で、主に上顎の成長を抑制したり、奥歯を後方に移動させたりするために使用されます。主に夜間就寝時に装着し、成長期の子供の矯正治療に用いられます。

矯正治療は、子供から大人まで、幅広い年齢層で受けられます。ただし、年齢によって適した治療方法が異なります。以下で詳しく見ていきましょう。

子どもの矯正治療

子どもの矯正治療は、顎の成長を利用できるため、より効果的な治療が可能です。子どもの場合、乳歯と永久歯が混在している時期(混合歯列期)に行う「第一期治療」と、永久歯が生え揃ってから行う「第二期治療」に分けられます。第一期治療では、顎の成長をコントロールしたり、歯並びが悪くなる原因を取り除いたりすることを目的とし、第二期治療では、本格的な歯並びの矯正を行います。

成人の矯正治療

成人になってからの矯正治療も、もちろん可能です。近年では、マウスピース矯正など、目立たない矯正装置の登場により、大人でも気軽に矯正治療を始められるようになりました。成人矯正では、顎の成長は終わっているため、歯を動かすことで歯並びを整えます。年齢に関わらず、美しい歯並びと健康的な噛み合わせを手に入れることができます。

矯正治療は、一般的に以下のような流れで進められます。

初診相談と診断

まずは、歯科医院で初診相談を受けます。あなたの悩みや希望を伝え、歯並びや噛み合わせの状態を診察してもらいます。レントゲン写真や歯型などを採取し、詳しい検査を行います。

治療計画の立案

検査結果をもとに、医師があなたに最適な治療計画を立案します。治療期間や費用、使用する装置などについて、詳しい説明があります。

装置の装着と調整

治療計画に同意したら、いよいよ矯正装置を装着します。その後、月に1回程度のペースで通院し、装置の調整を行います。歯の動きに合わせて、ワイヤーを交換したり、マウスピースを新しいものに交換したりします。

保定期間

歯並びが整ったら、矯正装置を外します。しかし、歯は元の位置に戻ろうとする性質があるため、保定装置(リテーナー)を装着し、歯並びを安定させる必要があります。保定期間は、通常1~2年程度です。

矯正治療は、基本的に自由診療(保険適用外)となるため、費用が高額になる傾向があります。

治療費の目安

矯正治療の費用は、使用する装置や治療期間、症例の難易度などによって異なります。一般的なワイヤー矯正の場合、総額で80万円~150万円程度が目安となります。マウスピース矯正の場合は、70万円~100万円程度が目安です。部分矯正の場合は、20万円~50万円程度が目安となります。

医療費控除と保険適用

矯正治療は、原則として自由診療ですが、特定の条件を満たす場合は、医療費控除の対象となります。医療費控除とは、1年間に支払った医療費が一定額を超える場合に、所得税の一部が還付される制度です。また、顎変形症などの先天的な疾患が原因で、噛み合わせに問題がある場合は、保険適用となるケースがあります。治療費については、クリニックでお気軽にお尋ねください。

矯正治療には、さまざまな種類があり、それぞれにメリット・デメリットがあります。大切なのは、あなたの歯並びの状態や、ライフスタイル、予算などに合わせて、最適な矯正方法を選ぶことです。

まずは、矯正歯科医に相談し、詳しい検査と診断を受けましょう。そして、治療方法や費用、期間などについて、しっかりと説明を受け、納得した上で治療を始めることが大切です。

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<記事監修>

安藤雄基(歯科医師)

あんどう歯科・美容皮フ科

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